作品概要
- タイトル:灰仭巫覡(カイジンフゲキ)
- 作者:大暮維人
- 連載開始:2024年6月(週刊少年マガジン)
- 既刊巻数:5巻(2025年10月時点)
- ジャンル:ファンタジー/アクション
- 連載状況:連載中
あらすじ
舞台は日本のとある田舎町。
「夜」と呼ばれる天災によって故郷を追われた英国軍人・ガオは、神楽を舞う少年・仭と出会います。
それぞれに過去を抱える二人は、幾度も迫り来る「夜」の脅威を前に、互いに手を取り合うことを決意します。
やがて仲間たちと出会い、奇怪な事件や戦いに巻き込まれていくことで、世界の成り立ちや「夜」の真実へと近づいていきます。
面白ポイント・感想
圧倒的な画力
『灰仭巫覡』は、大暮維人作品ならではの圧倒的な画力が魅力です。第一話から細部まで緻密に描き込まれた大迫力の戦闘シーンや背景に目を奪われ、正直なところ「内容がよくわからないけれど、とにかくすごい!」と圧倒されます。
圧倒されすぎて、何度読んでもよくわからないんだけど、それでも読み返してしまいました。
徐々に明かされる世界観
第一話のインパクトのあとは怪事件や日常回を経て、徐々に世界観や成り立ち、キャラクターたちの特性が明らかになっていきます。
初めは戦後の日本が舞台かな?と思わせる描写もありますが、実際には「夜」に破壊され尽くした未来の世界のようです。
「なぜ世界はこんなに荒廃しているのか?」「夜とは一体何なのか?」
少しずつ真実が明かされていく構成に、読み進めるごとに引き込まれます。
魅力的で個性豊かなキャラクターたち
- ガオ:英国軍人としての経験と使命感を持ち、冷静沈着に振る舞いますが、仲間を思う熱い気持ちが行動に現れる頼れる存在です。戦術的な判断力と戦闘力が高く、チームの軸として活躍します。
- 仭:神楽の力を操る少年で、天真爛漫な性格。しかし戦いでは驚異的な集中力を発揮し、神楽を使った戦闘は華麗かつ大胆。自由奔放ながらも仲間思いの一面があります。
- ナツ&フユ:二つの頭を持つ双頭族の巫女。人懐っこいフユとクールなナツの掛け合いが愛らしい存在です。
まだまだ語られていないキャラクターも多く、それぞれがどんな過去や特性を持ち、今後どう活躍していくのかが楽しみです。
注意点
初めはほんわかした雰囲気のエピソードもありますが、物語が進むにつれて残酷な描写やシリアスな展開が増えていきます。グロテスクな表現が苦手な方は注意が必要です。
こんな人におすすめ
- 大暮維人の緻密な作画が好きな方
- ダークファンタジーやバトルアクションが好きな方
- 世界観の謎が徐々に明かされる物語を楽しみたい方
- キャラクター同士の葛藤や成長を見届けたい方
まとめ
『灰仭巫覡』は、大暮維人の圧倒的な画力と独自の世界観で読者を惹きつけるダークファンタジーです。
第一話から強烈なインパクトで心を掴み、読み進めるごとに「夜」の謎やキャラクターの特性が少しずつ明かされていきます。
アクションの迫力だけでなく、キャラクター同士の関係性や信念のぶつかり合いも見どころ。今後の展開からますます目が離せません。