モーセといえば、海を割ったシーンが有名です。
でも、なぜ海が割れたの? モーセってだれ? どんなことをした人なの? とわからない人もいると思います。
そこで今回は、モーセという人物について、そしてモーセをモチーフにしたマンガについて書いていきます。
モーセってどんな人?
生い立ち
モーセは旧約聖書に登場する人物で、古代エジプトで生まれたイスラエル人です。
当時、イスラエルの民はエジプトで奴隷として働かされていました。
エジプトの王(ファラオ)は、イスラエル人の人口が増えることを恐れ、生まれた男の赤ちゃんをすべて殺すよう命じていました。
幼いモーセは命の危険から逃れるためにナイル川に流されますが、エジプトの王女に拾われ、王族のように育てられました。
神からの指示
モーセが羊の世話をしていたとき、燃えているのに燃え尽きない柴が現れ、神はモーセにこう命じます:
「イスラエルの民をエジプトから救い出す使命を果たせ」
この言葉に従い、モーセは民を率いてエジプトを脱出します。
しかし、脱出した民を追ってファラオの軍隊が迫ってきます。
そこで神の力を借りて、紅海を二つに分ける奇跡を起こし、民を安全に渡らせ、無事に逃れました。
この海をふたつにぱっかーん!と割るシーンはとても有名なので、旧約聖書やモーセのことを知らなくても、映画や映像などで見たことがある人もいるかもしれません。

その後、モーセはシナイ山に登り、神から十戒を授かります。
十戒とは
十戒というのは、ざっくり言うと民に守らせたいルールのことです。
例えば、「神様はひとりだけ信じよう」「神様の像やお守りを作って拝んじゃダメ」といった宗教に関わるものから、
「お父さんお母さんを大事にしよう」「人を殺しちゃダメ」などの常識的なものまで──
民が守るべき10個のルールとして定められました。
モーセはこれらのルールを民に守るように伝えながら、生涯を過ごすことになります。
モーセネタが登場する巻
『聖⭐︎おにいさん』
1巻 その6 サマージャム、市民館
2巻 その12 むくむく王子!?
8巻 その52 レッツゴロゴロ
いずれもモーセ本人が登場するわけではありません。
イエスとブッダの日常をほのぼのと楽しんで読んでいると、突然モーセネタが差し込まれてきます。
元ネタを知っている状態で読むとさらに楽しめますし、モーセネタが出てくるタイミングがあまりにも絶妙なので、油断するとやられますw
モーセが登場するマンガはこちらの記事でもまとめています。
『聖☆おにいさん』の作品紹介はこちら。
まとめ
モーセは旧約聖書に登場する預言者で、紅海を割る奇跡や十戒の授与で知られています。
『聖⭐︎おにいさん』では、1巻と8巻でモーセネタが登場。元ネタを知っていると、思わず笑ってしまうギャグになっています。
モーセや十戒の背景を知っておくと、マンガの小ネタもより楽しめます。



