「設定のヒントがほしい!」
「手っ取り早くヒントががほしい!」

ネタを、誰かネタをくれ……

ひとりで考えていると、ネタ切れになりそうですよね。
漫画や小説を創作をするクリエイターさんの多くは、次のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
- キャラの動機づけに迷う
- 物語の“芯”が決まりにくい
- 世界観を厚くしたい
- モチーフを使いたいけど資料収集が大変
- などなど・・・
その悩み、神話が解決してくれるかもしれません。
漫画考察好きから見た神話
わたしは物心ついた頃から漫画が大好きで、今では好きが講じてブログに漫画考察の記事を書いています。
特に、考察のしがいがあるものが大好物です。
- 背景にモチーフがあるもの
- 神話、宗教、哲学などがベースになっているもの
- 実はこのキャラクター…こんな裏設定が!
そのため、漫画を読むほかにも、考察に必要な元ネタ資料をたくさん調べています。
そんなことをしているうちに、あることに気づきました。

これ……漫画や小説を創作するクリエイターさんにとって、めちゃくちゃ使えるのでは?
神話を勉強すると創作に役立つ理由
神話は、何千年ものあいだ語り継がれてきた“物語の原型”の集まりです。
その中には、人が物語に惹かれる理由や、キャラクターの動き方、世界観の組み立て方など、創作にそのまま応用できる構造がたくさん詰まっています。
神話から学べるキャラクターの原型
代表的なものが、キャラクターの原型(アーキタイプ)です。
神話には、時代や地域を越えて繰り返し登場してきた“性格のモデル”のような存在がたくさんいます。
誰でもすぐにイメージできる典型的な性格や役割の型のことです。これを知ると、クリエイターは物語作りがスムーズになり、読者に感情移入されやすいキャラクターを簡単にデザインできます。
どんな型があるか、具体的にみてみましょう。
- 光の象徴
例:アポロン(ギリシャ神話)
光・秩序・調和を象徴し、主人公側の指標になる存在。 - 闇の守護者
例:アヌビス(エジプト神話)
夜や冥界に関わるが“悪”とは限らない、影の役割を担う存在。 - 引きこもる太陽
例:アマテラス(日本神話)
洞窟に隠れ、世界が闇に落ちる。“孤立”“再出発”のモチーフとして応用しやすい。 - 裏切りと贖い
例:ロキ(北欧神話)
混乱を招く一方で神々を助けることもある、二面性を持つ存在。 - 破壊と再生
例:シヴァ(インド神話)
破壊は終わりではなく新たな創造の前段階とされる。循環・生死テーマに活かせる。 - 感情の爆発
例:ヘラ(ギリシャ神話)
嫉妬や怒り、愛情が物語を強く動かすキャラクターの典型。 - 運命を司る戦女神
例:ヴァルキリー(北欧神話)
英雄の生死を選び取る存在。“運命”“選抜”といったテーマに使いやすい。 - トリックスターの混乱
例:スサノオ(日本神話)
混乱を起こしながら、結果的に世界に変化をもたらす役割を持つ。

キャラクターデザインに使えそう!

神話のキャラクターについて調べれば調べるほど、「あ、この性格や関係性、創作にもそのまま使えそう…!」という発見があります。
神話は著作権フリー。どんどんキャラクターをパクってしまっても問題なしです。
そのまま使ってもよし、アレンジしてひねりを加えてよし。キャラクター設定を考える上でネタがつきません。
もっとキャラクターの原型を知りたい方へ
ここで紹介したようなキャラクターの原型は、note 【神話×漫画】創作のための神話構造分析 まとめています。
キャラクターごとの神話解説、現代作品への応用、創作のポイントなどをまとめています。ぜひ覗いてみてください。
神話から学べる物語の類型
神話はキャラクターだけでなく“物語そのものの動き方”にも強い影響を与えています。
何千年も語り継がれ、磨かれ続けてきた物語には、人が自然と引き込まれてしまうプロットの流れや、こういう展開が来ると心が揺れるという普遍的な物語パターンが驚くほど多く残っています。
これらは、現代のマンガ・小説・アニメでも繰り返し使われている物語の類型で、
創作者がストーリーを考えるときの“強力なテンプレート”として活用できます。
世界中の物語に共通する基本的なストーリーの型のことです。これを知ると、クリエイターはプロットを組み立てやすくなり、読者が自然に引き込まれる展開を作りやすくなります。
具体的にどんな型があるか見てみましょう。
- 貴種流離譚(高貴な生まれの主人公が放浪し成長する物語)
例:ギリシャ神話のヘラクレス、北欧神話のシグルド
高貴な血筋や特別な才能を持つ主人公が試練を経て成長する型。少年漫画や英雄譚の王道。 - 冥界下り(死者の世界へ旅する物語)
例:オルフェウス(ギリシャ神話)、イザナギ(日本神話)
大切な存在を取り戻すため、あるいは真実を求めて境界を越える物語。心理的ドラマとも相性が良い。 - 世界の創造と崩壊(創世神話の循環構造)
例:インド神話のプララヤと創造、北欧神話のラグナロク
世界が壊れ、新しい世界が生まれるサイクル。終末・再生テーマの下地として強力。 - 英雄の試練(段階的に力をつける冒険)
例:ギリシャ神話のペルセウス、北欧神話のトール
「ミッションをこなして強くなる」構造はゲームやバトル漫画とも親和性が高い。 - 契約と代償(願いの代わりに支払いが発生する物語)
例:ファウスト伝説、ギリシャ神話のメーデイア
代償・禁忌・代価というテーマがドラマを濃くする王道モチーフ。 - 禁断の箱(好奇心が災いを招く物語)
例:パンドラの箱(ギリシャ神話)
“開けてはならないものを開ける”という普遍的な行為から物語が転がる構造。 - 神の怒りと救済(罪によって破局が訪れ、再生が起こる)
例:ノアの箱舟(旧約聖書)、デウカリオン(ギリシャ神話)
大洪水や裁きの物語は、人類再生のテーマとセットで語られる王道パターン。

王道のプロットもたくさんある!

「物語の骨組みがほしい」、「テーマを強くしたい」というときの土台として非常に役立ちそうですよね。
これらの物語構造は何千年も語り継がれてきただけあって、 現代でも人気が出やすい“王道パターン”がぎゅっと詰まっているのも特徴です。
創作者が自由にアレンジして使える“永遠のテンプレート”のような存在です。
物語の類型を創作に活用するメリットや具体的な現代作品、神話との比較方法については、こちらの記事も参考に読んでみてください。
人気マンガに見る「神話を勉強すると分かる」モチーフ
神話を知ると色々なマンガ・アニメ・ゲームなど有名作品の「根っこ」が見えてきます。
たとえば……
- 『NARUTO』(日本神話を術化)
- 『進撃の巨人』(北欧神話の巨人伝承)
- 『エヴァンゲリオン』(世界中の神話・伝承)
- 『ペルソナ』(神話・悪魔学の人格化)
- 『炎炎ノ消防隊』(日本神話を装置化)

有名な作品がいっぱい……!

改めて、どこで神話が使われているんだろう? と見返してみたくなります。
神話を知ると作品の理解が深まりますし、逆に作品から神話の見方が広がることもあります。
だからこそ、神話は創作のヒントとしても使いやすい素材だと感じています。
日本のマンガは世界で読まれる時代に:広がる海外市場

ここまで神話のお話をしてきましたが、少しだけ“マンガ業界の今”についても触れさせてください。
日本のマンガは、国内だけでなく世界中の読者に届く時代になっています。
特に北米や欧州では、日本の漫画が受け入れられる環境が整っています。
- 翻訳版が手に入りやすくなった
- デジタル版・アプリで読める
- アニメ⇒マンガへの逆流入が増えた
2025年時点で、グローバルのマンガ市場は約193億ドル規模とも言われ、2030年にはさらに成長すると予測されています。

わたしの職場で働く外国人の方々は、口を揃えて「日本語はマンガで勉強した」と言います。日本のマンガ人気は凄まじい……!
そして面白いことに、海外の読者が日本のマンガに親しみを感じる理由のひとつが、“神話に共通するテーマ” にあります。
- 英雄
- 運命
- 神の干渉
- 罪と贖い
- 世界の理
こうしたテーマは、世界中の神話で繰り返し語られてきた“共通の物語パターン”です。
だからこそ、文化が違っても読者が直感的に理解しやすく、感情移入しやすいのです。
さらに、日本のマンガが海外で注目される理由として、
「日本神話」という独自のモチーフが“エキゾチックな魅力”として受け取られやすいという側面もあります。
世界共通のテーマ × 日本特有の神話表現
この組み合わせが、海外読者の興味と共感の両方を引き寄せているのです。
今人気の異世界転生もの:神話を勉強しておくと物語の骨格が作りやすい
そして現在のマンガ市場で、とても大きな存在感を持っているのが、異世界転生ものやファンタジー作品です。
実はこのジャンル、神話とものすごく相性が良いんです。
- 選ばれし者
- 世界を救う英雄
- 神々との契約
- 失われた力の復活
- 旅と試練
こうした「神話的原型」がそのまま物語の芯になっている作品がとても多い。
異世界ジャンルがここまで広がった理由のひとつには、人類共通の“神話構造”に沿っているから読みやすい というポイントがあるのではないかと感じています。
だからこそ、創作者さんにとって神話の知識は、キャラクターの動機や性格づけ、世界観の土台、物語の軸になるテーマを作る際に非常に役立つ“創作の道具箱”になるのです。
神話キャラクターを勉強する方法

異世界ものやファンタジーの人気、そして海外へ広がるマンガ市場……。
こうして考えると、「神話を知っていると創作が圧倒的にやりやすくなる」理由がイメージしやすくなります。
では、具体的にどうやって神話を勉強すればいいのでしょうか?
一般的な勉強方法の例
神話を勉強するには、以下のような方法一般的です。
- 神話に関する本や資料を読む
- 世界の神話をテーマ別にまとめて調べる
- インターネットや専門サイトでキャラクターやエピソードを調べる
- マンガやアニメ作品で神話モチーフを確認して考察する
- などなど

やること多すぎ!
創作活動に集中したいんですけど……

ですよね……
実際にわたしも、神話の勉強に時間を削られすぎています……
こうやって勉強していると、創作活動に使える時間がどんどん削られてしまうのも事実。
マンガ好きのわたしとしては、
創作者さん、クリエイターさんには、是非とも面白い作品をたくさん世に出してほしい! そしてワクワクさせてほしい!!
わたしはマンガや小説を書けるわけではないですが、少しでも創作側の方々の力になりたいと考えました。
そこで思いつきました。

神話のキャラクター設定や、どのマンガでどんな神話を活用されているかをまとめて検索しやすくすれば良いんじゃない!?
創作者さんが神話を効率的に活用できるように、【神話×漫画】創作のための神話構造分析を作りました。
クリエイターさん向け:神話キャラクターを勉強できる分析マガジン

【神話×漫画】創作のための神話構造分析は、膨大な神話をひとつひとつ調べる手間を減らし、創作のヒントとしてそのまま使える形でまとめています。
- キャラ設定の“芯”になるキャラクターの型アーキタイプ
- ストーリーを支える物語の型
- キャラクターや物語の型を利用した現代作品の分析
これを読めば、神話を勉強する時間を最小限にしつつ、創作に直結する情報を効率よく手に入れられます。
キャラクター設定や物語構造に悩む時間を半分以下に抑え、アイデア出しからプロット作成までをスムーズに進められるはずです。
【神話×漫画】創作のための神話構造分析では、神話のキャラクターを“創作に使いやすい形”に整理して紹介しています。
- 新しいモチーフを探している
- キャラクターにもう一段深みを持たせたい
- 神話モチーフが好きで、元ネタを知りたい
- 物語の世界観に“芯”を作りたい
- 設定に説得力や裏付けがほしい
- 読み物としても楽しみたい
ただ神話を解説するのではなく、「創作のヒントとしてどう使えるか」に視点を置いてまとめています。
たとえばこんなポイントが分かります。
- 神話キャラがどんな性格なのか
- 何を原動力に行動するのか
- どんな弱点や葛藤を抱えているのか
- 他キャラとの関係性はどう読み解けるか
- 現代のマンガやアニメではどう活かされているか
- マンガに落とし込むならどんなアレンジができるか
- モチーフとして拾える“使える要素”はどこか
「このキャラ、創作の参考にできそう!」
そんな“ヒントの種”を集めた資料集として楽しめる内容になっています。
【神話×漫画】創作のための神話構造分析は、“資料として使える”と“読むだけで楽しい”の両方を目指して作っています。

神話の概要だけサッと調査するのにも使えそう

神話の概要だけ知りたい時や神話をモチーフにした漫画を調べたい時に活用できます。
ひとつだけ、注意点があります。
このnote、1記事あたりのボリュームが結構あります。どの記事も、1万字を超えていて、読むのにちょっと体力がいるかもしれません。
そんな時は、気になる見出しの項目だけ拾い読みして、欲しい情報だけ取ってもらって大丈夫です。
あなたの創作のヒントになる“種”が、ひとつでも見つかれば、とても嬉しいです。


